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∴TRIAL40∴

When God gives you lemons, make lemonade


  エピローグ
No. 78   [返信]
Name GM
Date : 2004/12/02(Thu) 17:02
 11の月、とある夜。

 リファールの下町にある小さな酒場。片隅に花梨の花が飾られたカウンターに、一組の男女が座っていた。
 一見の二人組。夫婦とも、恋人同士とも見えない様子の二人の客に、しかし赤毛の女主人は何を問いただすわけでもなく、黒髪の男から注文を受ける。

 ブランデーと桃のリキュール、絞ったレモンを用意し、ブルーリキュールをひとさじ。
 シェイクしてカクテルグラスに注ぎ、チェリーで飾る。

 男からの注文は、ベル・エール。

 その鮮やかな深い緑は、森の色。マーファの豊かな教義を示すものだろう。

 女性客は小さな困惑を水色の瞳に浮かべ、男を見やったが…男が促し、二人はグラスを傾け始めた。
 女性客が肩に掛かる栗色の髪を一度揺らし、硬いながらも微笑する。
 男は、青い瞳にささやかな満足の意を浮かべた。
 女主人はただ、黙々とグラスを磨いている。

 旅立つ二人を、リファールの夜は静かに送り出した。

  NEVER SAY DIE
No. 77   [返信]
Name パドレイク・チェイス
Date : 2004/11/30(Tue) 22:16
夫と信仰を喪った女。
妻と娘を喪った男。

傷口の舐め合いかもしれない。
塩の擦りつけ合いかもしれない。

だけど。

「何の脈絡も無くヴァンパイアが群れなして闊歩する、物騒な世の中だからな。独り旅はさせられねーわ」

陳腐な伝承歌だと、これで、愛が芽生えて、幸せな家庭を築いて、子孫繁栄めでたしめでたし、なんだけど。
俺らに限っては、それは無えんだな。
何故ならコレは、仕事だから。
破壊の女神の手から逃れようとするひとりの女性を、慈愛の女神のもとへ送り届けるてえ、いつ終わるとも知れない護衛の仕事。但し、報酬のあては無い。


ただひとつ、気掛かりなのは、タイデルに知人を残して来てる事。
彼女もまた、大切なものを幾つも喪いながら、けれど、それでも光を見失わずに闘い続けていた。
強いとは思う、けれど同時に、脆いとも感じていた。

「……自分がもうひとり欲しいぞ、マジで」

散々悩んだけど……こればっかりは……誰に代理を頼むわけにもいかねえし……。

「……タイデルに行くあてがあったら、てえか、あんな物騒なとこよう行かねえと思うけど、万が一にも行く事あったらさ。そこのファリス神殿に託けてくれ。そこの、ソレイユてえ神官に。『光の届かねえ所で、光を探してるから』って。『必ず見つけて戻るから』って。……約束は、守るから」

たまたまその場に居合わせて、たまたま一緒に仕事をしただけの、深い付き合いでも無い連中に頼む事でもねっけど。他に方法が無えから。頼むわ。


「さて、行こか。アレクラスト大陸一周してよ、また戻って来りゃいいさ。んで、博物誌の最新版、書いてやろーや」

破壊の女神じゃなくて、慈愛の女神の声が、再び彼女に聞こえたら。
帰ってくるわ。

  「結」パート最終レス
No. 76   [返信]
Name GM
Date : 2004/11/30(Tue) 18:50
 冒険者たちは生存中のゴブリン二匹とコボルドの一匹に止めを刺した。コボルド一匹は気絶中のままだ。ガザルが何がしかに使うようだ。
 オルダップが気絶から目覚める。ガザルがキュアー・ウーンズを彼女に唱えた。
「…どうして私を助けたりするの?」
 無表情なオルダップ。冒険者たちから彼女に説得の言葉がかかる。

>ソレイユ
「…随分買ってくれてるのね、私のこと」
 自嘲気味にオルダップが微笑む。
「時間をかけたのは村が大事だからとか、そんなんじゃなかったわ。ただ、近くの家から油を盗ってくるのとその油でマーファの像を壊す準備をゴブリンにさせるため、それに夜だと私の目が利かないからよ」
 それにしても時間を掛けすぎではないだろうか?
「…そうね。躊躇いなんてあるはずもなかったのにね」
 どうしてかしら。変わらぬ薄い笑みを浮かべてオルダップはただつぶやく。

>ラーナ
 オルダップの懐から取り出したエクスプロージブ・ブリット。
「ええ、それをあの油の樽にぶつけるはずだったわ」
 攻撃目標はマーファ神像ではなく、その前に据え置かれていた油の樽だったようだ。
「…そっちのドワーフが余計なことを言ってくれなければね」
 オルダップがちらり、とガザルを見て言った。

>ガザル
「…」
 ふう、と軽く息をつくオルダップ。
「神にすがったり、ですって? ただすがるだけの者に神がその力を貸すものだと思ってるのかしら。マーファが私に初めて聞かせた声も、カーディスからの声も『じゃあ助けてあげる』なんて内容じゃあなかったわ。まあ、運がよければおすがり信仰でも神の声が聞こえるかもしれないわね」
 オルダップの信仰はいずれも行動を伴うものであったゆえ、の観念であろうか。
>ソレイユその2
「そう…私、寂しかったのね。そうだったんだわ…」
 パドレイクとソレイユの口から出た『寂しい』という単語。オルダップの心の奥底にあったものを二人は的確に表現したようだ。
「あの人が居ない世界が要らないって、そういうことだったのね。そう…私…自分のことなのに、自分の気持ちにも気付かなかった…」
 カーディスの恩恵を受けたほどの破壊衝動。その奥にあったものは孤独感。夫を亡くしたあとに村人に優しくされても、それは満たされていなかった。なぜ?
「近くにフィクスの人たちがいても、親切にされても、だけど家族じゃない。人生を共にする、という相手じゃない…誰も『傍に』居ないのが…私、寂しかったのね…」
 オルダップが自分の内面を見つめなおしているようだ。

>ココ・ティ
「あら、少なくともあなたよりは『力ある』信仰だったわよ。まあ、確かにカーディスへの信仰は最近の半年間だけだったけどね。でも信仰の深さって時間だけじゃないでしょう?」
 ココ・ティの魔力を見切ったオルダップの言葉だ。
>ソレイユその2
「そうね、弱かったのね、私…。あの人が『守ってやる』って言ってくれたから…その言葉に頼りすぎていたのかもしれない…」
 亡き夫からの言葉。信じていたものが失われた、その喪失感は大きいだろう。
「どこまでも前向きなのね、エルフって。それともあなた…ソレイユが特別にそうなのかしら?」
 新しい何かを。そう言うソレイユにオルダップが苦笑する。

>パドレイク
「…そうね、そのほうがいい、のかしら」
 他の町に、とのパドレイクの言葉にオルダップが同調する。
>ソレイユその2
「ええ、ここの人たちは本当に純朴で、素直だから…」
 だからこそ。
「暗黒神の声を聞いた、なんて人間とは離れたほうがいいのよ」
 オルダップの中で、結論が出たようだ。自分が捨てた村への、最後の思いやり。

>マッシモ
 村人の様子を告げたマッシモ。
「知ってるわ。だけどそんなこと、私にはこれっぽっちの価値も感じられなかったのよ…」
 与えられた好意も、受ける側に受け入れる姿勢がなければ空回りするだけだ。

>パドレイクその2
「…私がどうしたいか?」
 オルダップが考える。
「そうね…この村には居られないけど、あの人のお墓参りくらいはしておきたいわ」
 容赦なくフォーセリアを破壊するよりは、世界にとって前向きになったようだ。雰囲気も柔らかくなった。

>ソレイユその3
「…すごいことを考えたわねぇ」
 半ば呆れるようにソレイユに褒め言葉を掛けるオルダップ。
「いいわよ私、その作戦に乗せられても。じゃあ、よろしく担いでいって頂戴」
 自分の扱いについては気にしないようだ。

>ココ・ティその2
 ファリス神官の言葉に、オルダップは一言だけ。
「常識っていうのは時と場所によっていろいろと違うものなんだけど…」
 無理が通れば道理が引っ込む、とかいうことだろうか。
「間違っては、ないと思うわよ」
 マーファに問いかけよ、との言葉には。
「…今は聞こえないわ。聞くつもりもないし。でも…そうね、時が経てば…もう一度聞いて、問いかけてもいいかもしれない」
 マーファの声を再び聞くには深い信仰心と…今ひとたびの経験が必要だ。

>ソレイユその4
 みんなが幸せに、とのソレイユの言葉に。
「優しいのね」
 小さく微笑むオルダップ。表情に暗さはなくなった。

>ガザルその2
 ある意味喧嘩を売っているガザルだが。
「…ええ、いいわよ。今度は私のスリングをかわして見せて頂戴」
 オルダップの返答だ。

>ココ・ティその3
 様子を見る、というココ・ティ。
「そうね、流れのファリス神官ごときじゃあ、手に余るでしょうからね」
 関係ないというならしょうがない。そんな口調のオルダップだ。


 ソレイユの作戦は実行に移された。
「オルダップ様! お前ら、何をしょぅるんなぁ!?」
「嫌じゃ、まだゴブリン生きとるん!?」
 冒険者たちに口々に問う村人たち。そこへオルダップが暗黒神官になったことを告げ、こき下ろしてやると…。
「オ、オルダップ様…」
「いくら旦那が死んだけぇ言うても…」
 さすがに動揺が走る。しかし。
「ほいじゃけぇ言うて、そこまでして良ぇ、いうこたぁ無いんよ!」
「ほぅよほぅよ! オルダップ様なら、きっといつか立ち直ってくれるわ!」
 ソレイユの目論見どおり、村人がオルダップをかばう行動に出た。そこで「実は…」と打ち明けることにすると…。
「…何なぁ、乗せられたんか、わしら」
「いやぁ、ほいでもオルダップ様のことに気付かんかったのはあたしらじゃもん…そこまでさせてしもぅて、悪かったねぇ」
 オルダップのことを気遣う村人たち。そしてオルダップは…。
「…ありがとうね、皆さん。ほいでも、マーファの声が聞けんなったけぇ、礼拝所には居られんのよ。またマーファの声が聞こえるまであたし、頭冷やしに行って来るわ」
 村から出ることを告げるオルダップ。
「ほぅか。…まあカーディスの声を聞いた、とか言われりゃぁ正直こっちも不安なけぇのぅ。お互い落ち着いたら、また一緒にやって行こうやぁ」
 村長、タクソンの言葉だ。
「…旦那の墓参りくらいは、して行ってやれぇよ?」
「うん、そうするわぁ…」
 ブブドーがオルダップに一声掛けた。

 礼拝所は、しばらくは村の集会所としてのみ使われることになった。ゴブリンの汚した跡は徹底的に掃除しなおされて、マーファの神像は村の倉庫に収められた。エクスプロージブ・ブリットは予想通り、冒険者が手にしてよいことになった。

 一匹だけ残されたコボルドは。
「うわぁぁん! ドワーフ怖いよー!」
 泣き叫びながら逃げて行った…。

 11の月に入り、村の収穫祭。ラーナも料理作りを手伝いに出る。
「ほれ、そっちの火加減を見といてぇよ」
「あっちのお酒が少ないみたいなよ。早よぅこれ、持って行ってぇや!」
 …目が回るほどの忙しさだ。
 礼拝所前の広場に牛や豚の丸焼きがいくつも用意されている。村人は皆、飲んだり食べたりに大忙しだ。冒険者たちも例に漏れない。
 しかし、村人の様子を気に掛けていたなら…時々村人が礼拝所をそっと伺い見るのに気付いただろう。マーファ礼拝所ではなくなった場所。わずかな郷愁と、かすかな無念の思いをにじませて。

 報酬を手にした冒険者たちと共に、ドヴァッグの墓参りを済ませたオルダップも村から旅立つことになった。
「ほいじゃぁ。…また、いつかね」
「ああ、…待ちょぉるで」
 彼女は一人で旅立つのだろうか、それとも…。
「パドレイクさん…一緒に行っても…?」
 オルダップが問いかける。

 「コウモリ洞窟亭」に戻り、事の次第をジョックスに報告する冒険者たち。
「そうか、暗黒神官がゴブリンどもの裏に居たとはなぁ…。お疲れさん、それじゃこれは買い取りでいいんだな?」
 ジョックスがエクスプロージブ・ブリット一個を買い取ってくれた。
「フィクスの村人も、これでまた安心して暮らして行けるだろうさ」
 村の平和を守り、暗黒神官を改心させた冒険者たち。

 こうして、一つの冒険譚がささやかに幕を閉じた。



GMより

皆さんお疲れ様でした。『TRIAL40』終了です。
経験点は全員に1500点、報酬はソレイユ以外916ガメル、ソレイユは334ガメルを支出して、エクスプロージブ・ブリット一個を入手です。
日記はこれをもってパドレイク以外は記入不可です。パドレイクはオルダップの問いかけに日記で返答してください。

  「そこまでいうのなら、
No. 75   [返信]
Name ココ・ティ
Date : 2004/11/30(Tue) 17:12
お前の行動とその結果を見させてもらおう。
信じる、と、言うだけなら簡単じゃ。
結果に対して責任を取るんじゃぞ?失敗してもうまくいっても、な。
手を加えるからにはな。

ワシはまだまだ未熟じゃ。
近所の事ならともかく、一つの村の問題に責任は取れん。
うまくいったとして、頻繁に様子を見に来ることもないじゃろうしな。
ゆえに、ワシは村人が決断をするまで口を出さん。

そんな事をしなくても大丈夫だと、ワシは確信しておるが。
うまい酒が飲める事もな。」

  さまよえる魂よ
No. 74   [返信]
Name ガザル
Date : 2004/11/30(Tue) 12:06
 みな、人生かかってるから、真剣さがコトバににじむ。
 それは、オルダップを ネタにしているが、自分の鏡ってヤツかもしれない。

 「ワシが望むのは、ただ2つ。

  村に、平和を!
  オルダップに、希望を!  」

 どんな方法であれ、”幸せ”を感じられれば良い。
 泥沼をぬけ、昼夜をめぐり、地底や天空をかけめぐっても…。


 「その作戦、のったぞい。

  他人に決められるコトは易しく、選びとるコトは難しい。
  手段を違えたコトは、罪。 ”希望”を持ち続けるコトが、罰じゃ。」

 人を愛する、魂の叫び。
 それは、痛さをともなう。

 なぜ、滅びに 救いを求めたのか?
 世界を相手にするより、彼の魂こそ 尊ぶべきだろう。
 たった1つの魂を、誇りにおもい、愛しつづければいい。
 (奇跡や秘術も、どこかに埋もれているのだから…)

 「ここだけの話じゃが、
  ケンカ相手は”いなくなると寂しい”での…。
  疲れはするが、己の生きた証になる。   」


 証といえば、似たことが村にもいえる。

 「村長さんに、伝えとくれ。

  『妖魔は、いずれ増えるもの。
   その度に退治するより、予防が肝心じゃ。
   コボルドに”恐怖”を伝えさすのも、1つの手じゃ』と。

   あぁ、『ニンゲン ツヨイ。コワイ タベラレル』らしいぞ。 」

 1匹いれば、事は足りる。
 気絶したまま、山裾にでも放置すればいいじゃろ。
 ここいらには、死ぬまで近寄るまい。

 まぁ、それも”運”しだいじゃが。


「オルダップ。
 文句があるなら いつでも相手になってやる。
 ワシが生きてる間は、お前には負けんぞ……。」

 治癒をこころみた時、こっそり耳打ちした。
 ま、分かってくれれば、嬉しいがのう。

  ホウのココロ
No. 73   [返信]
Name ソレイユ・プランタン
Date : 2004/11/29(Mon) 23:21
「おっ、危なっ!」
咄嗟に上腕骨(っていうのかなぁ)でココの一撃を受ける。
パキッと折れ、中から髄がデロッと滴り落ちる。
「むー、ちょっと腐りかけのデンジャーな香り」
これを料理するには、少しばかり勇気が要りそうな気がする。
「ココのホウに対する考えはわかったよ。
でも人の感情や印象なんてものは、ホウみたいにかっちり決められてはいないし、そのホウだって、結局審問とかで、裁量が加えられるんだよね。
ホウが何のためにあるかってのは、伝聞でしかないけど、弱い人が不利を受けすぎないようにあるわけだよね。つまりは、みんなが幸せになるためってこと。
だから、ホウがどうとかいう以前に、どういう結末がみんなを幸せにするか、それを考えたわけさ。
人が憎みあうのも些細な原因なら、人が分かりあうのも些細なことだと思う。その些細なことの手伝いができれば、それいゆ達は本当の意味で、この事件を解決したということになるんじゃないかな。
もちろん、オルダップさんも村の人も良い結果に行き着くだろうと信用はしているけど、できることがあるならやるべきだし、開いてしまった心の距離を詰めるための時間が短くなるんなら、それを手伝いたいと思うのが、人情ってぇもんでしょう。あと……『ムラハチブ』って知ってる? ホウは寛容でも、人は寛容になれないこともあるんだ」
ホウはエルフへの相談ナシに、勝手に決まっているものだ。
もちろん森には『きまり』や『掟』はあるけど、それは何をしちゃいけないとかで、何をしたら村を追放するとかいうのではない。結果的にそういう判断が、長老から下ることはあるかもしれないけど。
それいゆの印象だと、ホウってーのは、偉い人が自分の都合がいいように作ったように思う。町の人達を納得させるための仕組み。
仕組みは所詮仕組みだから、使う人次第だよなーって思う。

  そこの馬鹿エルフ!
No. 72   [返信]
Name ココ・ティ
Date : 2004/11/29(Mon) 22:10
>「カミもホウも人のためにあるものなら、それが大事な何かの妨げになるときでも、尊重しなくちゃならないものだとは、それいゆは思わないなぁ。」
 ソレイユの持つ牛骨を得物で叩き割り、
「法は社会の規範として、守られるためにあるのじゃ。
 エルフは規則よりも情を優先するのかもしれんが、この物質界ではそれが常識じゃ。
 大事な何かを求めるならば、悔い改め、謝罪し、罰を受けた後に求めればよいのじゃ。
 改心するならば今回の件で極刑が下される事はあるまい。かの者はまだ若い。いくらでもやり直しがきくじゃろう。法は正当な罰を受けたものには寛容じゃぞ。 
 しかし、この村には役人もおらんようじゃし、ファリス神殿もないようじゃな。
 今回のような場合の規則はこの村には無いじゃろうから、まずは村人が話し合いを行い、その総意によって裁かれるべきじゃろう。ワシらが率先して手も口も出す必要もなかろうて。大体、小細工で決まるような意思は、そんなものが無くても決まるものじゃ。その必要が出来たら、向こうから言って来るじゃろう。」

オルダップを見やり、 
「村人以外に手を出せるものがおるとしたら、それはマーファだけじゃろう。
 オルダップよ、マーファに聞いてみよ。かの慈愛に満ちた女神ならば、今一度応えてくれるじゃろう。なんと言うかのぉ。」

最後に天を仰ぎ、つぶやく。
「世界は思っていたよりも厳しく、思っていたよりも優しいものじゃ。」

  シンジツのミカタ
No. 71   [返信]
Name ソレイユ・プランタン
Date : 2004/11/29(Mon) 18:05
> 「あ、いーんでない、牛骨のヘルメット。ガザルかココのおっさんが、カッコイイ彫り物してくれるよ、きっと」
「そうなのか、ヒゲダンサーズ!?」
期待のこもった眼差しで、はっとガザルとココを振り返った。
数少な過ぎる戦利品である。
「ことわざにも、『肉は食わねど高用事』という言葉が……」
あったような、なかったような。

なぜかパドに髪をぐしゃぐしゃにされる。
「あうあわわー」
> 「村の連中が受け入れてくれるかどーかてえ問題と、もうひとつ、オルダップ自身の気持ちがどーなのかてえのがあるんだけどな……、その、村に住み続けたいと思うかどうか、てな」
「印象を操作することは、実はそれいゆ達でできることだけどね。
オルダップさんはさぁ、いろんな呵責とかを抱いてでも、ここに留まるべきだとは思うけどね。やっぱ自分のしでかしたことから、逃げるっつーのはよくないと思うんだ。それに旦那の墓もあるし。
少なくとも、ドヴァッグさんのお墓参りくらいはさせてもらえるように頼むさ」
何もなかったフリなんて無理でしょう。でもその痛みを乗り越え、またいくつかの年月を重ねてやっと、信頼ってものは回復されるんだと思う。
> 「先の事は、わからねえし。良いように転ぶ事を、祈るかね。……カミサマ、は、信じてねっけど」
「願いが適うよう、世界に訴えるのはいいんでないかな。それがカミじゃなくて、自分のルーツや祖先とかでも、森林の奥に立つ世界を見守り続けてきた巨木でも」
笑い返し、辺りの木々を見る。
彼らは静かに、村の騒動を見守っていたことだろう。
>「……さんざん説得した同じ口で、『よーし引っ捕えた。縛り上げろー』たぁ、俺ぁ言わんよ。あまつさえ、縛り上げた人物を指して、『この人は改心しましたから大丈夫です。この村に一緒に住まわせてあげてください』なんざ言えんよ?」
> 「……物語、創作(つく)っちゃダメか?」
ジャシンスーハイってーのを、村人がどこまで理解するかわからないけど、そういうところもしっかり暴露して、且つ受け入れてもらう方法がないわけでもない。なんてゆーか、博打率が上がるけど。

> 「邪教神官を捕縛したら、猿ぐつわはしなきゃいけなくてよ。ソレイユ。
 相手を信じるかという問題以前だわ。
 スリでも殺人でも、犯人は捕縛する。どこに裁かせるかは村人でいいでしょう。結果もその時決まるでしょう。
 けれど、何もほどこさない状態で彼女を村につれていくのは反対よ。貴方は神を侮りすぎてるわ。法もよ」
とマッシモ。
「カミもホウも人のためにあるものなら、それが大事な何かの妨げになるときでも、尊重しなくちゃならないものだとは、それいゆは思わないなぁ。
『真実は理屈の向こうにある』って、まんまウケウリだけど。
まぁでもいいや。いいこと考えちった。
パドの要望にも答えられるかも。
さっき印象はそれいゆ達でつくれるって言ったよね。
でもって、作る物語は、必ずしもフィクションである必要はないのですよ。
描き方を変えるだけで、同じ話でも、全く違った印象をうけるわけさ。
一瞬、それいゆ達が悪者になるけどね。
というわけで、作戦の概要を説明するとぉ……」
十分説得した後、オルダップにこれからの作戦の概要をこれまた十分に説明してから、もうそこまでするかよこのサディストがっ!って風に見えるように縛る。実際にそこまでする必要はなくて、あくまでそう見えるようにすればいいんだけど。顔とかにも、微妙に痣っぽく見えるよう細工したり。頭にはすでに、でかいコブができてるけど……。
でもって、村人の前でさんざんこき下ろす。遠まわしに、「ま、村の人のコミュニケーション不足かもしれないけど」とか挟んで、それいゆ達が悪者になりつつ、「お前らつい昨日きてちょっと情報収集したくらいなのに、そこまで村をバカにしくさったうえに、オルダップ様の人格否定してこき下ろすのか!」ってくらい激しくね。そこで村人が「おい、よそ者風情がそこまで言うことないだろう! オルダップさんはなぁ!」とかいきり立ったら成功。そこで、ニッと笑って「実はね……」という感じで。
「あー、やっぱね。こいつは昔からそういうとこあったよ」となるくらいなら、多分この先一緒にやっていけないと思うんだよ。つまりは、一生疑いの眼差しを受けて生きてくことになるからさ。
そうなってもならなくても、オルダップが一人特別な地位にいることで、彼女を孤独にはさせなかったのかと、村人には問う必要があるかもしれない。
「という感じでどう?
一切ウソはつかない、猿轡どころか全身ぐるぐる巻き。
問題ないでしょ?
でもって、多分これがちゃんと成功すれば、村人もオルダップさんも、ちっとは住みやすくなるんでない?
それいゆは、失敗するなんて微塵も思ってないけど、まぁそうなってもさ、後のことは任せろとか言って、担いで持ってっちゃえばいい気がする。その後は、うーん、弱い人だからなぁ。強い人のツテがあれば預けて、どうしようもなければ、ぱいにーひるとかいうところに頼んじゃっていいんでないかなぁ。あ、ジョックスに訊いてみるのもいいなぁ。『土産だ』なんちて。
誰かが何かを曲げて、自分の為に尽くしてくれたとしたら、それは多分オルダップさんも感動するとは思うんだけどもさ、その重みや縛りに耐えられないんじゃないかなって、そう思った。
ゆえに、しかるべき機関や、そういうことが得意だったり、生業にしているところに任せるのがいいんだと思う」
ま、こーんなもんでしょ。

  DISTANT FINGERS
No. 70   [返信]
Name パドレイク・チェイス
Date : 2004/11/28(Sun) 23:04
「あ、いーんでない、牛骨のヘルメット。ガザルかココのおっさんが、カッコイイ彫り物してくれるよ、きっと」

何やら意気消沈しかけてるそれいゆの背中に、笑いを含んだ声を掛けてみた。
にしても、キタナイなあ。迂闊に触れると、こっから重篤な伝染病が広まりかねん、非常に危険な状況だぞ、コレ。神像を破壊するどーこーよりも、マーファを貶めるのによっぽど効果がありそーだ。……ヤダねえ。


お、お、お?

「……なーかなか言うじゃねーか、坊主」

人生の渋みもエグみも知らなさそーなエルフ小僧……ても100年近く生きてんのか、そーは思えんが、に諭されるのも少々口惜しくはあるんだが。……やっぱりなんか口惜しい。
(ぼーず、ぼーず、可愛い時ゃ可愛いけど、憎い時ゃピシャン!)
と膝小僧を撫でたり叩いたりする昔遊びを思い出して、にや、と笑って、蜂蜜色の頭をくしゃっと撫ぜてやった。

「村の連中が受け入れてくれるかどーかてえ問題と、もうひとつ、オルダップ自身の気持ちがどーなのかてえのがあるんだけどな……、その、村に住み続けたいと思うかどうか、てな」

一度は殺意を抱いた相手と共に生きるのは、確かに難しいと思う。
殺意を抱かれた側が、抱いた者を許せるか。
仮に許されたとして、殺意を抱いた者は、自らを許せるか。
双方が、何事も無かった振りをして暮らす事が、果たして可能なのか。

勿論、受け入れてもらえるんなら、その上で彼女がここに住む事を喜べるなら、それがいちばん良いと思う。或いは、村を出て新境地で生きる事を選ぶにせよ、立ち直れたんなら、まだしもだ。
怖いのは、自分に絶望して、自ら命を絶つ道を選んでしまう事なんだがね。

ま、ネガティブに考え過ぎるのは、確かに俺の器じゃない。ポジティブ過ぎるのもどーかとは思うが。
もっかい、にや、と笑った。

「先の事は、わからねえし。良いように転ぶ事を、祈るかね。……カミサマ、は、信じてねっけど」


笑いの余韻のうちに、冷静な一言。

「……さんざん説得した同じ口で、『よーし引っ捕えた。縛り上げろー』たぁ、俺ぁ言わんよ。あまつさえ、縛り上げた人物を指して、『この人は改心しましたから大丈夫です。この村に一緒に住まわせてあげてください』なんざ言えんよ?」

せいぜい、『殺すのは可哀想だから追放処分にしましょう、シンから改心するまではこの村には近付かないよう、俺が目付け役を務めます』くらいだよ。
だって、ほんとに大丈夫なら、縛り上げたりなんかしないんだし。逆に言えば、縛り上げられた人物は、どー考えたって大丈夫じゃないひとだって事。

縛り上げた人物を指して「このひとを信じてください」なんて言ったら、よっぽど正気を疑われると思うなあ。

てえ事は……どー転んでも、受け入れちゃあもらえなさそーだ。

「……物語、創作(つく)っちゃダメか?」

ダメかなあ。


やっぱり旅に出るのかなー。




強く願えば必ず叶うなんて、思わない。
信じれば救われるなんて、思わない。
正しく生きれば報われるなんて、思わない。

だけど、俺は、歩き続けてる。
なんでだろう。

祭りの炎を眺めるふりをして、昼間の事を思い返しつつ、そんな事をぼんやりと考えていた。

  GOD&LOW
No. 69   [返信]
Name マッシモ・フィネイル
Date : 2004/11/28(Sun) 07:03
妖魔を呼び込んだ上に邪神崇拝ときたら、それだけで十分処罰の対象になるんじゃないかしらん。
そう思ったけれど、口に出すのも薄情な気がして。剣の汚れをボロ布でぬぐっていると、ボロになった礼拝所が気になった。

壊されたマーファ神像。

「あーあー」
オルダップは村人に預けられることに決まった。
ソレイユが熱く主張し、それを皆が受け入れた結果だ。主張は、神を知らないエルフそのもので、首をかしげるところもあったけれど、…結果には異論ない。

「村の人は、あなたを欠片も疑っていなかったわ。オルダップさん」
そんな村人に引き渡して、オルダップが自分の罪を浅はかだったと気付くか。そんな村人がオルダップを見て、裏切られたと思うか。

かなり賭けだと思うから。
彼女が試されるのはこれからだろう。
でもね。

「邪教神官を捕縛したら、猿ぐつわはしなきゃいけなくてよ。ソレイユ。
 相手を信じるかという問題以前だわ。
 スリでも殺人でも、犯人は捕縛する。どこに裁かせるかは村人でいいでしょう。結果もその時決まるでしょう。
 けれど、何もほどこさない状態で彼女を村につれていくのは反対よ。貴方は神を侮りすぎてるわ。法もよ」

  エルフのコトバ
No. 68   [返信]
Name ソレイユ・プランタン
Date : 2004/11/26(Fri) 02:34
> 「……ふぅ、助かったぞ。
  生きとるのは、ダレだ?」
「はーい、生きてマース♪」
なんか一瞬危険な状態だったけど。
オカミのチカラも侮れん。

> 「……俺、ゴブリンの食い残しに手ェ出す気にはならんから。村に戻って、イイのを炙ってもらう事にするわ」
「ふっふっふっ、じゃあパドのロースは美味しくそれいゆがいただきマス」
やった! 後はスペアリブでパーペキな気がするヨ!
モモは惜しいがくれてやる!
「やーきにっくたーべほーおーだいっ♪ よーろれーいよーろれーいっひー♪」
中に入ってみる。
「うっ」
掃除しろよ!
排泄は決まったところでしろよ!!
それいゆの肉、残しとけよ!!!
「……村人の返事なんて待つ必要ねーゼ。
そいつら……死刑!!」
死刑だっ!!
残骸の骨をに取る。
「煮込んだら出汁でるかな……」
虚しい。
「頭蓋骨、ヘルメットにしようかなぁ」
涙がでてきた。
む、火を使った形跡がない。
……生食かよ。
オルダップも、『あら、やっぱり牛刺は格別よねー』とか言ってたのだろうか。たたきにしとけたたきに。特に豚。
……許すまじ。

気絶しているうちに、ロープで縛ろうという意見があったけど。
「ああ、縛る必要なんてないよ。
少数の誰かを道連れにしてただ消え行くのは、彼女の本意じゃないでしょ。
それに、それいゆは信じてるしね」
オルダップが満身創痍なのに対して、こちらは傷を着々と癒しつつある。
単なる状況だけ見ても、今までの流れを見ても、自棄を起こしてそんな無謀なことはしないだろう。
それ以前に、彼女がそうしたくないと思うことを信じている。

> 「ならば、食べるのも、殺すのも 邪神のせいじゃな?
 寝るのも、愛すのも、”邪神”マーファが 仕向けたか!! ……」
「なら、深酒をする人は多かれ少なかれみんな同罪になっちゃうよ。それで何かをごまかそうとするのは、彼女と同じ姿勢だ。
誰かのせい、神や国や世間のせいにしなければやっていけないような人、お酒を飲むところにいっぱいいるよ。
それいゆには、彼女はそういう人達の一人にしか見えないね。別に、出会った人全部助ける気はなくて、たまたまタポップのために助けようかなって思ってるだけなんだけど。
『欲望』、とかいうとなんか悪い聞こえ方だけど、『願い』でしょ。切なる願い。
聞こえない?
『このどうしようもなく寂しい思いをなんとかしてください』って。
エルフイヤーは地獄耳だから聞こえるんだよ。
でもさ、人間の歌にあるけど、
『きっと本当の、悲しみなんて、自分一人で癒すものさ♪』って。
だから、周りの人はヒントしかあげられないんだよ。
ガザルは何かヒント持ってる?
もうこの人が過ちを犯したことや、贖罪しなくちゃいけないことなんてわかりきってるからさ、次の一言をあげてよ。未来に希望をもてるような一言を」
ガザルとオルダップに目を配り、ニッと笑った。

> 「お前のにわか信心ではこんなもんじゃ。正当な裁きが下るじゃろうから、神妙に待つがいい。」
「それは、あんこくなんとかを深く信仰せよってこと?
なんかそういう風に聞こえちゃう。そういう意図じゃないとは思うけどさ。
こうなってしまった彼女の心の弱さは責められる部分があるかもしれないけど、あんたは別に嫁が死んだわけでもないし、あんこくなんとかからスカウトがあったわけじゃないからねぇ。
例えば仲間が死んだときに、あんこくなんとかを信仰すれば、親しい仲間達を生き返らせてやるって言われたらどう? 恋人でも家族でもいいや。
それいゆからしてみれば、そんな摂理に反したことをしても、両者が不幸になるだけだと思うけど、多分人間とかドワーフにしてみれば、そうじゃないんだよね。可能性があるなら……って、思う人、少なくないんじゃないかなぁ。
だからね、あんまり今回のこと、他人事だとは思わない方がいいと思う。誰も好き好んで、嫌われ者になるわけじゃないんだよ」
別にそれいゆがそんな選択を迫られたわけじゃないけど、ま、ちょっとだけみんなより長く生きてると、いろんなことがこの長い耳に飛び込んでくるってことだヨ。
「世界を敵にまわしても欲しいもの、守りたいものができたときに、初めて失うことの恐怖や、失ったときの絶望がわかる気がする。
それいゆは、この先そういうものをいずれ手に入れたいと思う。
オルダップさんにも、新しい何かを手に入れて欲しいと思う。
ココにも、みんなにもね。
ただそのときに、それいゆは失うことの恐怖や絶望という弱点ではなくて、自分が強くあるための原動力にしたいと思ってる。
もし亡くなっても、その人が、『ああ、自分の死は無駄じゃない。自分の志は、それいゆの中で生き続ける』って思ってくれるような生き方をするつもりさ」
大切なものって、探すとなかなか見つからないけど、なくすときはあっさりなくなってしまうものだ。
棚の奥にしまってすっかり忘れていたお菓子も、気づいたら虫に食われてたりする。
人生は奥深い。

> 「……ま、べつの街に旅に出るって手もあるわな」
「神なんかを信じている人がいるのに、身近な人を信じないってのは違うんじゃないかな。
苦しんでいるオルダップを知っている村人が、極刑という裁定を下すようには思えない。
多分、なんで気づけなかったのだろう、なんで助けられなかったのだろうと悔やむんじゃないかと思う。
そのときに、彼女にも、村人にも、かけてあげられる言葉があれば、いいんだと思う。それが、最大限、僕らの果たせる範疇だと思う。
いいかい、パド。他人のために何かを背負うことは、必ずしも正しいことじゃない。
杖はときに、一人で歩くことの邪魔になる。
オルダップも村長も子供じゃない。それを信じよう」
誰かのために何かを。
それは正しいし美しい。
でも、本当に優しいものは、厳しく、目立たぬものだったりする。
そう、鬱蒼と茂る森のように。

  HARD LUCK WOMAN
No. 67   [返信]
Name パドレイク・チェイス
Date : 2004/11/25(Thu) 19:49
「おおー、天晴れ天晴れ」

てえか、死んでたら返事出来ないつーの。じつは、なかなかセンスのある御仁なのかも知れん。侮りがたし、ガザルのおっさん。
とまれ、ゴブリン退治は成功。オルダップ確保にも成功、と。
力押しで、よく頑張ったな、うん。ゴブリン退治にゃ脳味噌は要らないてえのが、よーくわかったよ、俺。

「こいつらをどーするか訊くのは構わんけど、追っ払うにしろ止めるにしろ、後処理は俺たちの仕事だぜ?」

まあ、汚れ仕事を嬢ちゃんらやそれいゆに任すのはどーかと思うから、ドワーフのおっさんらと俺の仕事になるだろーけど。うん、じーと見てるココのおっさんも居るし。あ、村人にやらすのは論外ね。

「……俺、ゴブリンの食い残しに手ェ出す気にはならんから。村に戻って、イイのを炙ってもらう事にするわ」

妙に潤った声でなんだか叫びながら突貫してったそれいゆの背に、いちおう声を掛けてみた。聞こえてるかどーかはちと微妙。ま、本人が望んでるよーだし、いいのかな。

「後からヘンなモノが出てきたら色々と困るから、今のうちに皆で大掃除しよ。どーせヒマでしょ、オルダップは寝てるんだし、ゴブリンの処遇も一時預かりだし」

さ、何が出てくるかね。手袋嵌めて、手拭いで簡易マスク作って、年末大掃除開始。……あれ、なんか、違う?


「オルダップについては、……、それいゆの方向で良いんじゃないかと思う、フォローは必要だろうけどな」

俺たちに、ひとを裁く権利は無い。
てえか、そもそも、ひとに、ひとを裁く権利は無いんだ。ほんとは。
因みに、ひとと妖魔はベツモノ。まあ、妖魔には人権無いから、裁く権利以前の問題だけどね。

気になるのは、村人がオルダップを許すかどうか。
もしも全てを正直に話してしまったら、受け入れてはくれないかも知れない。マーファを捨てただけならまだしも、邪神の声を聞いてしまった人物を、どういった眼で見るか、想像に難くない。純朴な人々であればなおの事、おそらくは、衝撃が大きいだろうから。
勿論、全てを正直に伝える必要は無いし、ある程度のフォローは俺らで出来ると思う。てえかやるべきだと思う、ここまで関わった以上。死を以って旦那と再会させる事をよしとしなかった以上。
でも、もし、受け入れてもらえなかったら……、

「……ま、べつの街に旅に出るって手もあるわな」

考えとこ。うん。

責任は、取るさ。

  いちいち
No. 66   [返信]
Name ココ・ティ
Date : 2004/11/25(Thu) 19:16
面倒な事を。
「往生せい」
と、ゴミどもを処理しようとしたら、とめられてしまったわい。
ゴブリンなんぞさっさと処分してしまえばいいものを。
やつら、あれで本当にドワーフとエルフなんじゃろうか。最近の若いもんは、よくわからんの。
まあいい、どちらにせよ、やつらの運命は決まっておる。みながなにかやるというなら、最後の処理も任せよう。まさか見逃す事もないじゃろうしな。
見逃すとか言い出したら、ワシがゴブリンとまとめて処分してやれば良いだけじゃ。
ジーーーーーー。

オルダップも処分してしまって良いじゃろうが、なにやら説得しようとしておるから少し様子を見てみよう。
改心しないようならファリス神殿に連れて行こう。
「お前のにわか信心ではこんなもんじゃ。正当な裁きが下るじゃろうから、神妙に待つがいい。」

  「結」パート中間レス
No. 65   [返信]
Name GM
Date : 2004/11/25(Thu) 15:29
 ソレイユに頼まれ、気絶中のオルダップを身体検査するラーナ。衣服以外に見つかったものは…。
・クロース・アーマー(3)
・スリング(6)
・ブリット20個
・特殊なブリット2個
 だった。
(GM:2個の特殊なブリットは、セージ技能による目標値15の「宝物鑑定」に成功すれば、エクスプロージブ・ブリットであることがわかります。PCが誰も鑑定に成功しなかった場合には、無条件でリファールの魔術師ギルドに鑑定を依頼するとします。
 その場合、学院所属のNPC(5レベルのセージ)に鑑定を依頼したとして鑑定料金が発生します(梔子亭エリアデータベース参照)。料金は完全版181ページの計算式に従い「セージ技能レベル×技能レベル×30ガメル」=750ガメルです。
 売却する場合の価格は1個あたり1250ガメルです。フィクスの村人は「そんなもの要らない」と言うのでPC間で処理を決めてください。シナリオ終了までにPC間で決まらない場合には2個とも売却処分として、売値から鑑定価格を引いた額をPC人数で割り、追加報酬とします。)

 礼拝所を捜索する冒険者たち。両開きの扉から中に入ると…ゴブリンどもの食べ残しと、排泄物の臭いが鼻についた。汚物がそこかしこに散らばっている。ソレイユは肉の残りを求めたが、貪欲な妖魔に喰らい尽くされ、家畜はどれも骨を残すばかりになっていた。中には骨までかじられた部分もある。
 マーファ神像の前には油の入った樽が据え置かれ、神像にも油が塗られていた。右奥の扉の脇には、空になった葡萄酒の樽が転がっている。
 奥の居住部分の捜索をする。こちらには妖魔が出入りしなかったのか、整然としている。炊事場には水が汲み置かれている。腐ってはいない。保存食が2、3食分棚に置いてある。ただ、ここ数ヶ月にわたり火を使った形跡は無い。
 衣装棚からは男物の衣類、女物の衣類、それぞれ数着が出てきた。生活に必要なものは整っているようだ。夫婦用の寝台が据えてある。筆記用具もあったが、書付のようなものは見つからなかった。

  ほんと、命の洗濯だわい。
No. 64   [返信]
Name ガザル
Date : 2004/11/25(Thu) 06:40
 勝負は、決した!
 しかし、精一杯 背伸びした気もする。

 感情のぶつけ合い、体力の削り合い。
 ゆずるコトの無い、”魂のやりとり”。
 (ジャンケンのアイコは、キツイのう)

 「……ふぅ、助かったぞ。
  生きとるのは、ダレだ?」

 仲間の安否はもちろん、敵の状態も。
 なんとなしに、たずねていた。

 両の手は 堅く ”戦斧”をにぎりしめたまま……。


…………

 敵の処理で、それぞれの考えを聞いた。
 即滅殺とか、判断待ちとか…。

> 「一応、ゴブリンどもは村の人々に突き出したら?」
 「ちと、待っとくれ!
  コヤツらにも、最期のコトバを言わせたいからの。」

 そうして、目前のゴブリンども に視線をはしらせる。
 「オイ、ヨウマ!
  オンナ ボス、マケタ。ナニカ イウカ?」

 哀れむため、では無い。
 女に使い捨てされたと、理解できるのか? 無知のままか?
 あくまで、生き物の”最期”を、刻むためだ。
 (「神が見捨てた」と、あの女は ほざく。自分も、同じじゃろが!)


>>「あなた、何も知らないの? それとも自分の神以外は無視?
>> 欲望のためだけの神も居るじゃない。それこそ有名な、ファラリスって神が」

 あのセリフを思い出すと、カチンとくる。
 目覚めたら、こう言ってやる。

「ならば、食べるのも、殺すのも 邪神のせいじゃな?
 寝るのも、愛すのも、”邪神”マーファが 仕向けたか!!

 己の欲望、願望なら、神に すがるな!
 世界を滅ぼすなら、神すべてを 敵にまわせ!!    」

 (チャンスだけは、やろう。
  手をしばってあれば、”治癒”しても安全じゃから。)

 ………。
 フラフラと 礼拝所に向かいながら、そんなコトを考えていた。
 「おい、ワシも行く!
  お前ら、足速すぎ〜 」

  ケイオスの海に陽は落ちて・・・
No. 63   [返信]
Name ラーナ・シャル
Date : 2004/11/24(Wed) 23:25
ゴブリンたちを一通り昏倒させ、オルダップも気絶させた後・・・。
ゴブリンにとどめを刺そうとしているのを、ソレイユさんが制止している。
「そういえば、ソレイユさんは西方語話せないんでしたっけ。
では、私が通訳しましょうね。」
で、大まかに通訳していく。
その後、自分の意見も付け足しておきましょ。
「一応、ゴブリンどもは村の人々に突き出したら?ま、生かしておくとは思わないけど・・・。
オルダップも、村長に引き渡して、処遇してもらいましょ。
村長さんも、色々聞きたいことが出てくるでしょうし、それに、私たちの依頼されているのはあくまで『ゴブリン退治』なのですから。
彼女のことは、私たちで処分することは、ないと思うの。」
彼女に考え方は、間違ってると思う。
でも、彼女の望むものは、なんとなく、わかる気がする・・・。

「牛、山羊、豚がまだ残ってるはずだっ! 今日はそれで宴会だ!! 牛フィレっ!!」
といって、ソレイユさんが神殿の中に突入していく・・・。
オルダップから危険そうなものを剥ぎ取ってから、ソレイユさんの背中(といっても、もう見えないが・・・)に向かってつぶやく。

「牛フィレは・・・流石に無理なんじゃないかしら・・・。」

神殿の中で彼女たちが何をやっていたのか興味が湧いてきたので、私もソレイユさんのあとを追いかけることにしましょう。

  心の奥
No. 62   [返信]
Name ソレイユ・プランタン
Date : 2004/11/24(Wed) 12:04
女の人の頭をこんだけガンガン殴ったのは初めてだ。
なんか少し後ろめたい気もするが。
口元に耳を近づける。
「息してるから大丈夫か」
ちょっとほっとする。

さて困った。
第一の被害者は、実は加害者でしたーなんて答えは、きっと村の人達をがっかりさせるだろう。上手い言い方を考えなきゃなぁ。
それはさておいて。
「オルダップさんが気絶している間に、やるべきことはやっちゃおうか」
まず傷の手当て。パドとそれいゆ以外はみんな傷負ってるしね」
何人かが、ゴブリンにとどめをさそうとしているのを見て、慌てて制止する。
「待った! 一応ゴブリンの処置は、タクソンさんに聞いてからにしよう。まぁ、こんな奴ら切り刻んだ方が世のため人のためってのはわかるけど、この村にはこの村のやり方っつーもんがあるでしょ。たぶん。西方弁喋れる人、お願いしてよい?」
あんまり血なまぐさいのも、ねぇ?
やれと言われればやるけど。
「それと、教会内の様子を見よう。
何か変なものがないかとか、なんで像を壊したがったのかとか。
かみさまにゃー興味ないけど、何やってたのか知りたい」
それがとっても気になるところ。
「えーと、あとラーナかマッシモは、オルダップさんが危険なものを携帯してないかチェックをお願い。あのボバーンってヤツとか、まだ持ってるんじゃないかな。それと、趣味の悪い首飾りとか、下手したら毒とか」
やることといったらそれくらいだろうか。
教会にダッシュ。
「牛、山羊、豚がまだ残ってるはずだっ! 今日はそれで宴会だ!! 牛フィレっ!!」
自分の肉を確保っ!

オルダップさんの処置について、改めて話し合う。
官憲に突き出すべきとの意見もあったけど……。
「あんこくだかなんだかという理由で人は裁けないでしょ。罪といっても、誰かが死んだわけじゃないし。あ、ゴブリンは死んだね。なむなむ」
合掌。
「で、もし仮に突き出すことができるとしてもさ、事情も知らない町の役人なり教会なりが正当な裁きをできるとは考えられない。
だとしたら、この件の被害者であり、依頼主でもある村に委ねるのが一番だと思う。いろんな事情を加味してもね。ほら、一応それいゆ達は依頼で動いてるんだから、依頼人の意向に沿わないとねぇ」
別途報酬は見込めないだろうけど、別途解決は見込めそう。

オルダップさんはしばらく後になってやっと目を覚ました。
「へへん、それいゆ達の勝ちだね、オルダップさん。
なんで負けたのかわかる?
それはね、あんたに躊躇いがあったからだよ。
マーファとかいう神の像を壊さなかったのも、全て躊躇いがあったからさ。きっとドヴァッグさんとの結婚も、その神に誓ったんでしょ。だから、断ち切れなかったのさ。
この村を滅ぼすつもりなら、もっと早く、冒険者なんか呼ばれる前に、この辺一帯を火の海にすることもできた。
わざわざ朝方まで待って村を襲わなくても、暗闇に乗じて攻めればいいのにそれもしなかった。
そうしなかったのは、ドヴァッグさんの愛したこの村を、自分の生まれ育ったこの村を、やっぱり愛してたからじゃないかな。そして、心のどこかで、自分が敗れるビジョンを描いていたんじゃないかな。
あんまりさ、自分を責めるのってよくないよ。そんなことされたら、ドヴァッグさん、可愛そう。自分が不慮の事故で死んだせいで、最愛の人が破滅したら、それいゆは二重、三重の罪悪感に苛まれるなぁ。
だからもし、本当にドヴァッグさんのことを思うなら、彼の分まで幸せになりなよ。絶望に負けちゃだめだよ。
そうすればきっと、ドヴァッグさんも安心して眠りにつけると思う。
不幸中の幸い、村に取り返しのつかないような被害はない。多分村の人にとっては、ゴブリンにちょっと村が荒らされるよりも、あんたがいなくなる方が悲しいことなんだと思う。
見てよこの建物。あんたがいないときだって、掃除を村の人がしてくれてたんだゼ?
これからやるべきことはわかってると思う。じゃ、そゆことだから」
多分わかってくれるんじゃないかと思う。
わかってくれるといいなぁ。
彼女も、それいゆの仲間も、村のみんなも。

さて、これからどうなるだろう。
もしオルダップさんが村長に自白したとしたら、彼女には悪霊がとりついていて、頭からそれを追い出すためにこのメイスで云々と、自分の言質を守ろうかとも思う。まぁ、完全にウソではないよね、きっと。
その後、村の英雄気分を満喫して、回収してきた肉を食って、祭を楽しんで帰ると、まぁそんな感じだろう。
今から祭の料理が楽しみだ。じゅる。

  「結」パート開始
No. 61   [返信]
Name GM
Date : 2004/11/22(Mon) 22:12
 ゴブリンどもを見事に倒し、オルダップを取り押さえた冒険者達。その後、オルダップ達をどう扱うのだろうか。
(GM:ゴブリン達にもオルダップにも、いつでも止めを刺すことが出来ます。ほかにもやりたいことがあればどうぞ。ただし、オルダップを気絶から回復させることは出来ず(このような気絶からの回復はリフレッシュが必要です。応急手当、キュアー・ウーンズでは回復不可能です)彼女の意識の回復を待つなら40分後です)

 村人もそろそろ様子を見にやってくるかもしれない。冒険者達は村人に、オルダップのことをどう説明するのだろうか。

 ゴブリンどもがねぐらにしていたマーファ礼拝所は、これからどうなるのだろう。中にはもう、潜んでいるものはないだろうか。

 村のお祭りに誘われた冒険者達。滞在を延ばして、お祭りを見ていくのだろうか?

 いずれにしてもリファールに戻り、コウモリ洞窟亭に帰ったなら、ジョックスが「おお、おかえり。首尾は上々のようだな」と、気軽に話しかけてくれるだろう。
 冒険者達は、ジョックスに何と応えるだろうか? 今回の冒険は、満足のいくものだっただろうか?


GMより

「結」パートです。ほとんどエピローグ処理ですね。
「結」パート日記の上がったPC各位に経験点1500点が予定されています。
報酬も同じく、PC各位に500ガメルが予定されています。

  「転」パート戦闘部分
No. 60   [返信]
Name GM
Date : 2004/11/22(Mon) 21:52
 ソレイユのブーメランがオルダップの頭に命中する。
「うっ…」
 しかしオルダップは倒れない。
 パドレイクとラーナの放った矢が、確実にゴブリン・シャーマンを追い詰める。
「うがっ! …うあ…くそぅ…」
 マッシモは攻撃をはずした。強打の構えに入っているガザルにコボルド二匹が齧りつくが、全くダメージを与えられない。オルダップはスリングを取り出して、弾を込めてガザルに狙いをつける。
「これでどうだ!!」
 ゴブリン・シャーマンが地の精霊に命じて、ココ・ティとガザルに石つぶてが襲い掛かる! 二人ともかなりの怪我を負ったが、まだ癒しを必要とはしない。ゴブリン三匹はそれぞれに目標を定めたが、いずれもダメージを与えるに至らない。
 そしてココ・ティとガザルが向かってきたゴブリンどもに、強烈な一撃を与える! ひとたまりもないゴブリン達は、退散しようとしている…。
 ゴブリンの逃げ道を縫うように、ソレイユは新たに武器を構えながらオルダップに近づき、今度は両手でメイスを振りかぶる!「きゃっ!」
 オルダップは頭から血を流しながらも、まだ倒れる様子はない。
 逃げる構えに入ったゴブリン・シャーマンに容赦ない追撃を浴びせるラーナとパドレイク。二人の攻撃が止めになり、ゴブリン・シャーマンは断末魔の叫びを上げた…。
 マッシモも今度は鋭い一撃で、ゴブリンに大打撃を与えた。コボルドは相変わらずガザルを齧っているが、無駄に終わっている。そこに…
「ほら、あなたの神様に護ってもらいなさい!」
 オルダップが近づいてきたソレイユからの隙を見計らって、ガザルをスリングで攻撃する。強打の構えに入っているガザルは避けようもなく、そして…。

 ドンッ!

 ガザルにあたったブリットが爆発した! 普通の弾ではないようだ。爆発の熱は容赦なく、ガザルの体力を奪った。
「ああら、あなたの神様は信心深いあなたを護ってくれるんじゃなかったの!?」
 オルダップはガザルをせせら笑った。
 マッシモに対峙しているゴブリンは攻撃をはずす。一方で、ココ・ティとガザルは逃げようとしたゴブリンどもに確実に最後の一撃を加えた。
 ソレイユは再びオルダップを気絶させようと頭を狙うが外してしまう。ラーナとパドレイクはマッシモの前から逃げ出そうとしたゴブリンに矢を放ち、ゴブリンも断末魔の悲鳴を上げた…。
コボルドB「あ、兄貴達が…」
コボルドA「だ、大丈夫、あいつがきっと兄貴達の敵をとって、俺達に腹いっぱい食わせてくれるよ…」
 おびえながらも攻撃を続けるゴブリンたち。しかしそれも、ガザルの頑丈な鎧の前では無駄が続く。マッシモはゴブリンが逃げたのを見計らい、オルダップを押さえ込もうとする。しかしガザルを執拗に狙うオルダップはその手を振り払い…。
「偉大なるカーディス、この者達に破滅を!」
 暗黒魔法だ! ガザルとココ・ティはこらえたものの、ソレイユ、ラーナ、マッシモの皮膚が切り裂かれ、鮮血が飛び散る!
 ココ・ティとガザルは、魔法と弾により深手を負ったガザルを癒すため、それぞれの神に祈りをささげ…神々はそれに応えた。
 背を向けようとしたオルダップに今度こそ、と狙いをつけたソレイユだったが、どうしたことか外してしまった。パドレイクは確実にコボルド一匹を仕留め、ラーナは背を向けたオルダップに深手を負わせる。マッシモは背後からオルダップに襲い掛かり、オルダップを押さえ込んだ。もう一匹のコボルドは相変わらず、ガザルに無駄な攻撃を仕掛けている…。オルダップからの魔法を喰らったソレイユにココ・ティが癒しを願い、ソレイユが生命力に満ち満ちたのを確認したガザルは祈りを中断する。
 ソレイユは、マッシモに押さえ込まれているオルダップの頭を狙い…。
「…うっ…」
 今度こそオルダップは気絶した。パドレイクは最後のコボルドを狙うが矢は当たらない。コボルドは相変わらずガザルを齧っている…。ココ・ティがそのコボルドを一撃で沈め、ガザルはコボルドへの攻撃を中断した。

  「転」パート最終レス
No. 59   [返信]
Name GM
Date : 2004/11/22(Mon) 17:29
 目標をガザルに変え、冒険者達に向き直るオルダップ。冒険者達の言葉は、彼女にどう届いたのか。

>ココ・ティ
「…あの人が喜ぶものか、ですって? あの人に会った事もないくせに、赤の他人のあなたが勝手にあの人の気持ちを決めないで頂戴」
 モールを向けられたオルダップは、しかしココ・ティの言葉を聞き入れる様子もない。
「それに私は、世界をただ破壊するんじゃないわ。世界とあの人と、それに全ての物と一つになるのよ。ただ夫婦になる以上に結びつきが強まると思わない?」
 …フォーセリアを壊す気満々だ。

>パドレイク
 ゴブリン・シャーマンを指して、仲間に注意喚起するパドレイク。
ゴブリン・シャーマン「(西方語)お前ー! どうせ俺にわからないように、悪口言ってるだろー!」
 …共通語がわからないため、何やら悪く取られたようだ。

 そしてオルダップに向け、説得を再開する。
「…、そう、そうね…」
 パドレイクの言葉に瞳を伏せ、明らかに動揺を見せるオルダップ。
「だけど…もう居ないあの人を求めても無駄だ、って誰が証明してくれるの? …それともあなたがそれを証明してくれる? カーディスの手を私から振り払うように」
 邪神信仰からの退転は、相当な厳しさを伴う。パドレイクはその労力を厭わないだろうか?

>ソレイユ
 タポップを覚えているか、との問いかけにオルダップは、
「ええ、覚えてるわよ。タポップ君もサプラちゃんもよく遊んであげたもの」
 あっさりと答えた。
 続いてのソレイユの言葉にも答えがある。
「神は確実に在るものよ。私に声を掛け、力を与え、いくつかの奇跡を起こしてくれた」
 今までに二柱の神から力を受けた、オルダップ。信仰は神から創られた種族が獲得できる力。神々とともに生まれたエルフには、永久に体験できないことだろう。
「ええ、村の人たちには本当によくしてもらったわ。…だけど、それもあの人が居ないのでは、私には何の喜びにもならない。何の意味もない存在なら、亡くしてしまっても構わないでしょう?」
 滅びを語るオルダップ。だが、その瞳はパドレイクが呼び起こした迷いに揺れ始めている。

>ガザル
 オルダップに狙われたガザル。
「あなた、何も知らないの? それとも自分の神以外は無視?
 欲望のためだけの神も居るじゃない。それこそ有名な、ファラリスって神が」
 ガザルを嘲笑するオルダップ。

 ゴブリンを挑発するガザル。
ゴブリンB「何かムカつくー」
コボルドA「だ、大丈夫ですかね、兄貴? ほんとに」
ゴブリンA「くっそ腹立つなー。おい、お前らやっぱあいつを潰せ」
コボルドB「えええ、だって齧ってもこっちの歯が折れるじゃないっすかー」
ゴブリンC「そんなわけあるか。いいからお前ら、あいつを潰しとけ」
コボルドA、B「ううー…へいへい」
 コボルド二匹の狙いがソレイユからガザルに変わった。

>ラーナ
 ラーナは仲間に注意を促した。

>マッシモ
 引導を渡す、というマッシモに。
「私も、そう思うわよ…出来るものならね!」
 オルダップが返答する。


 開戦だ!


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