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タイトル 帰還[3日目:遺跡の島〜『人魚の夢』亭]
日記No 194
投稿日 : 2003/11/02(Sun) 22:42
PC名 GM   <lints@mb.infoweb.ne.jp>
翌日も素晴らしい快晴だった。
支度を整え、海へと漕ぎ出す冒険者達の周囲で、モルヴダイと3人のマーマンが付き従っている。
沖から島を振り返れば、緑に包まれた遺跡の島は何事も起きなかったように見える。
完全に停止したあの施設は、いずれ島の緑に覆われることだろう。

潮目を読んだモルヴダイの案内は、行きと同様に快適なものだった。
櫂をこぐ腕に負担は軽く、潮風はどこまでも心地よい。
ほどなく、シャワテルレの島が見えてくる。と、モルヴダイが冒険者達に話しかけてきた。

《私の案内はここまでです。皆さんとはここでお別れです》
モルヴダイは少し寂しそうに、しかし晴れやかな笑顔を見せた。
《本当に、ありがとうございました。皆さんのことは忘れません》
何度も礼を言いながら、モルヴダイと3人のマーマンは、青くきらめく海の底へと帰っていった。

シャワテルレ島は、相変わらずのんびりしていた。
嵐で受けた被害はすっかり修復され、島人達の暮らしは何一つ変わらない。

『人魚の夢』亭へ入ると
「やあ。おかえりなさいー」
聞き覚えのあるのんびりした声が、冒険者達を迎えた。声の主はもちろんメドウィード。
「“友達”から、戻りは今日だと聞きましてねー。パンを焼いて皆さんを待ってたんですよー」
見ると、テーブルには焼きたてのパンがたくさん並んでいる…しかし、ちょっと量が多いような…
「ほら、セフィリアさんが誉めてくださったでしょ? だからつい頑張ってしまってー。
焼きすぎましたから、おかみさんやポルタさんにもお裾分けしようと思ってー」

そこへ、ポルタも入って来た。
「お帰りなさい。今、お母さんが料理を作ってくれてるから、待っててね」
「僕の奢りですからー。たくさん食べてくださいねー」
ポルタと一緒に、にこにこ微笑んでいた。

タイトル 焼きたてパンだ
日記No 195
投稿日 : 2003/11/03(Mon) 10:33
PC名 ブルノルフ・コッボ
遺跡の島で一晩過ごした翌朝、
わたしたちは、モルヴダイに水先案内をしてもらいシャワテルレに戻った。
モルヴダイたちとはシャワテルレの手前で別れたが、
モルヴダイは別れ際に何度も礼を言ってくれた。
わたしも精霊使いの通訳を介して礼を述べさせて貰った。
  
「こちらこそ、お役に立てて嬉しい。
それに、船での行き来も快適だった。ありがとう」
 
シャワテルレの人魚の夢亭では、
香ばしいパンとメドウィードが迎えてくれた。
セフィリアにパンを誉められたのが嬉しかったそうで、
多めに焼いてしまったそうだ。
 
「勿論喜んでいただこう」
 
わたしは荷物を降ろすとさっそく席についた。
冒険の顛末と遺跡で見たことは、メドウィードに報告して、
彼の持つ資料に書き加えてもらうつもりだ。
が、とりあえずいまは、
目の前の旨そうなパンを平らげようではないか。はっはっは

タイトル よしよし、皆お疲れじゃのぅ
日記No 196
投稿日 : 2003/11/03(Mon) 13:59
PC名 セフィリア=H=クリスタリュス   <cyphiss@eagle-net.ne.jp>
海の妖精と別れる。
うな〜……たった僅かの交流だったとは言え、寂しいもんじゃなぁ…

「またあおうぞ〜!」

と、妾の声だけで伝えた。
精霊使いの声を借りるほうが確実なんじゃろうが…の。
ちなみに、妾は昨夜は海で存分に遊び、満足してたりするのじゃ。
道中、ちょっとだけ泳いで帰ろうかとか思ったんじゃがな…流石に疲れておったよ。

そして、人魚の夢亭では…
むっ、この薫り…メドウィードのパンじゃな?
おお、あたりらしい。妾に褒められたのが嬉しかったか…うむ、褒めた方としてもこうも反映があると嬉しいもんじゃ、な。
む、ブルノルフ爺殿、顔が緩んでおるぞ?
まぁ、妾とてそれは同じこと…

「うむ、メドウィードよ…
 ばっちり仕事は果たしたと思うので、食べながら話すとしよう。
 ちなみに、なかなか面白いものが見れた。感謝するぞ?」

タイトル ただ今戻りましたよー
日記No 197
投稿日 : 2003/11/03(Mon) 18:53
PC名 セイラムシア=カルムフォーレ
昨夜は思った以上によい出来となった海鮮スープに舌鼓をうち、ぐっすりと休むことができました。
帰りの船旅もモルヴダイさんのおかげで快適なものでしたし、ほんと言うことなしです。
そして。案内してくれたモルヴダイさんとの別れの時。
素敵な笑顔の彼女に、僕も微笑んで頷き返します。

《こちらこそ、あなた方の助けになれたことを嬉しく思いますよ。
 またいつか、シャワテルレに来ることがあったら、遊びに行きますね。
 その時にはもっとウンディーネと仲良くなって、直接海の中の国までいっちゃうかもしれません♪》

そう、これを旅の目的として修練を積むのもいいかもしれませんね。

シャワテルレの『人魚の夢』亭では、メドウィードさんが香ばしい焼き立てパンと一緒に迎えてくれました。
う〜ん、食欲をそそるいい香りです。あ、よだれが出そう。
っと、そうそう。メドウィードさんに渡すものがあったんでしたっけ。

「メドウィードさん。これ、モルヴダイさんから、あなたに渡してくれって預かったものです。
 ところで、これって一体何に使うものなんでしょう。聞いてもいいですか?」

そういって、懐から大きな巻貝を取り出し、メドウィードさんに。
はて、これって一体何なんでしょうねー。

タイトル パンダー
日記No 198
投稿日 : 2003/11/03(Mon) 21:22
PC名 カティ=サーク
あー、パンだー。

どおりでなんか美味しそうな匂いがすると思ったよ。
昨日食べたセイラムシアさんの海鮮料理も美味しかったけど、
今日のパンもおいしそー。ぐー。

ボクはパンをもぐもぐ口にくわえながら、
遺跡で起きた事について話した。
塔が崩れててねー・・・、
鍵は精霊と対応してるんだー・・・、
黒い犬が襲ってきたんだよー・・・。

まだまだ話すことはいっぱいあるよ。

タイトル 薔薇色の真珠(エピローグ)
日記No 199
投稿日 : 2003/11/04(Tue) 13:44
PC名 GM   <lints@mb.infoweb.ne.jp>
無事に戻った冒険者達の話を、わくわくしながら聞いているメドウィード。
「へえー」とか「ほお」とか「うっわー」と反応しながらの様子は、さながら子供のよう。
「それにしても、早く手を打っておいて良かったですー。
一日遅かったら狂える精霊の島になって、手に負えなくなったかもしれませんねー」
えぐい状況をさらりと流すあたり。エルフのなせる技、なのかも。

ところで。

>「メドウィードさん。これ、モルヴダイさんから、あなたに渡してくれって預かったものです。
> ところで、これって一体何に使うものなんでしょう。聞いてもいいですか?」

セイラムシアが取りだしたのは件の巻き貝。かなり大降りで、きれいなピンク色のそれを受け取ったメドウィード。
「ああ、これは…!」
何かを思いついた表情を浮かべると、ちょうど追加の料理を持ってきたポルタへ示した。
貝を見たポルタの眼が、大きく開かれた。まるで、見つからない宝物を見つけたような表情。
「これって、もしかして…コンク貝!?」
「ええ、もしかして、ですよ。ちょっと、お願いできますか?」
メドウィードに促され、貝を受け取ったポルタはハンディナイフを取り出すと、貝から肉を丁寧に取りだした。
空き皿に置き、そっと開いていくと………。

「あった! コンクパールよ!」
ポルタが大きな声を上げた。

クリーム色の貝肉から現れたそれは、小さな一粒の真珠。それも、鮮やかな薔薇色をしていたのである。
それはコンク貝からしか採れず、貝自体滅多に見つからないという。
「毎日真珠採りに潜ってる私達も、話でしか聞いたことなかったの。一生に一度、お目にかかれれば良いほうよ」
一生に一度はおおげさかもしれないが、それだけ貴重な真珠なのだ。

「これが、“友達”からあなた達への感謝の形、なのでしょうね」
メドウィードはにっこりと呟き、皿上の粒を見つめる。

薔薇色に輝く小さな真珠は、いつまでもつややかな輝きを放っていた。


〈孤島の遺跡・終〉