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投稿時間:2002/09/19(Thu) 00:20
投稿者名:GM
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畑の真ん中で(アルバート、セバスティアヌス、ラクシェス、オリヴィエ)
時間稼ぎにしばらくその場に留まることになった馬車。
リールの背はほどなく道の向こうに消えた。

誰も行き交うことのない、静かな静かな時間。
ただ、刈り取られた後のだだっぴろい大地を、秋の気配を含んだ風が渡る…。

そのうち、太陽が西に少し傾いた、リールモントフが村に着いた時間だ。
そろそろ出立の時間である。

投稿時間:2002/09/19(Thu) 08:19
投稿者名:ラクシェス=アイレスバロウ
Eメール:hinabe@excite.co.jp
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sound of silence
 おれは馬車から降りて、刈り取りの終わった畑の上にゴロリと横になる。乾いた草の匂いが、おれの鼻をくすぐっていく。冷たい氷の吐息とは別の、この匂いも気に入り始めているのだった。
「静かなところだね。まるで、事件の気配がない。でも、それこそが息を潜めた獲物の気配ってこともあるかな?」誰とはなしに、思ったことを言葉にする。そして、
「ムン!」と気合いを入れて立ち上がり、服から草をバンバンとたたき落とす。
「そろそろ時間?」

「ね、みんな。何か聞こえてこない? 誰か、女の人の歌が聞こえたよ」右手を耳に、左手の人さし指を鼻の頭にちょいとあてて、立ち止まるように伝える。
「……、あっちの方じゃないかな? ね、どう?」耳を側立てるおれは、白熊のようについでに鼻もフガフガさせ、進行方向の畑を指さしながら気配の源を探る。

投稿時間:2002/09/19(Thu) 22:44
投稿者名:オリヴィエ・レンデル
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落穂。
「あぁ…本当にのどかなところだ…。」
 思わず漏らす感想。
 何かの間違いであれば良いと、そのようにさえ思う。
 しかし古来より、“火の無い所に煙は立たず”と言う。
 アントニー卿がわざわざ人を雇った、という事は何がしかある…はず。

 こんなにものどかな農村であっても。

> 「そろそろ時間?」

「良い頃合ですね。そろそろ行きましょうか?」
 降ろしておいた荷物をまた担ぎ上げる。勿論武器の類だ。
 あぁ…一応剣は腰に帯びるとして、槌矛は荷物の奥に仕舞い込んだ。石弓はいつも通り背負い袋の脇につるしてある。

「村に入る前に、出来るだけ威圧感を与えない恰好の方が良いですかね?噂の件が気にかかります。」
 とはいえ、実は一番武辺者ないで立ちなのは僕だったりする。
 僕が気をつければ平気だろう…きっと。
 
> 「ね、みんな。何か聞こえてこない? 誰か、女の人の歌が聞こえたよ」右手を耳に、左手の人さし指を鼻の頭にちょいとあてて、立ち止まるように伝える。

「え…?」
 聞き耳を立ててみる…が…。
「僕には何も聞こえないですけど…?」

> 「……、あっちの方じゃないかな? ね、どう?」耳を側立てるおれは、白熊のようについでに鼻もフガフガさせ、進行方向の畑を指さしながら気配の源を探る。

「…空耳…って訳でもなさそうですね、どうやら。」
 少し考えこんで。

「…リールモントフさんにもう少し時間をあげる羽目になりそうですか?」

 言いたい事は、“気になるから僕も見に行きたい”である。

「行きましょう。何があるかは分からないけど。」

 歌声…収穫の恵みを感謝する歌声であれば良いのだけど…???

投稿時間:2002/09/19(Thu) 23:54
投稿者名:アルバート・バルバロッサ
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step foward
リールを見送って暫らくの間、俺は木陰で昼寝をすることにした。
休息をとるのも仕事のうちってやつだ。
「そろそろ時間?」
まどろみを破るその声に、俺も村へ出立する準備を始める。
その最中(さなか)、急にラクシェスが女の歌声が聞えると言いだす。
俺には何も聞えないが、一度気になりだしたら確かめずにはいられないのが冒険者というものだろう。オリヴィエもそのように言っている。
「確かめる価値はあるだろう。このままにしておくのも気持ちが悪いしな」
俺も行くことに同意し、ラクシェスが指差す方向へと踏み出した。

投稿時間:2002/09/19(Thu) 23:56
投稿者名:GM
Eメール:lints@mb.infoweb.ne.jp
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歌声の主
ラクシェスが示す方向へ向かった冒険者達。
ただ一人聞きつけたラクシェスには、歌声は村と同じ方向から聞こえることがはっきり分かった。
村に近づくにつれ、誰の耳にもはっきり聞こえるようになった。
そして、麦畑の中に、二人の女性がいることに気が付く。

歌声は、そのうちのひとりのものらしい。それは張りがあり、みずみずしく美しいものだった。

 ♪ 流れる黄金は女神の御髪 天の息吹ふるふる受けよ
   零れる恵みを我らがかいなに
   
   麦の一粒は涙の一粒 巡り巡りて天に戻り
   恵みの雨となりませり

   涙の粒は恵みの一粒 巡り巡りて地に蒔きて
   宝の黄金となりませり

歌の主は、一人の若い女性だった。
娘は刈られた畑の真ん中で落ち穂を拾っていたが、冒険者達の気配を察したのか、歌を止めて顔を上げた。
薄茶色の長い髪を三つ編みにしている。どこかやつれた面影に、薄く微笑みを浮かべていた。
着ている服も埃にまみれているせいか、みすぼらしく見える。
冒険者達に水色の瞳を向け、
「あ…こんにちは…」
村の誰かの客と思ったのか、軽く会釈をする。

そこへ、もう一人の女性が声をかけた。
こちらは初老の女性。白髪交じりの黒髪を丁寧にまとめた、優しげな雰囲気である。
「サイベル、どうしました…あら、お祭りのお客様?」
初老の女性はサイベルと呼んだ女性と、そして冒険者達と馬車を不思議そうに見つめた。

投稿時間:2002/09/20(Fri) 10:16
投稿者名:オリヴィエ・レンデル
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タイトル:
女性。
> 歌声は、そのうちのひとりのものらしい。それは張りがあり、みずみずしく美しいものだった。

「…聞こえる…?」
ここまで来て、ようやく聞こえた。
若い女性の声???
もっと近づいてみてみたいと思った。

> 冒険者達に水色の瞳を向け、
> 「あ…こんにちは…」
> 村の誰かの客と思ったのか、軽く会釈をする。

「あ…と、こんにちわ。お邪魔してしまいました。ごめんなさい。」
なぜか、邪魔してはいけない神聖な空間を侵したようで、ひどく気に障った。

> 「サイベル、どうしました…あら、お祭りのお客様?」
> 初老の女性はサイベルと呼んだ女性と、そして冒険者達と馬車を不思議そうに見つめた。

「祭り…祭りがあるんですか?それはぜひ見てみたいものですけれど。」

「所でこの村の名前は何と言うのでしょうか?」

「あ、申し遅れましたが、私はオリヴィエ。オリヴィエ・レンデルと言います。」

言いながら『サイベル』と呼ばれた女性を見る。
この人が、魔女?
本当に???

落ち穂拾いをするような、言い換えるならそうでもしなければ食べていけないような人達が、村の脅威?
何かの間違いじゃないのか??

投稿時間:2002/09/21(Sat) 00:17
投稿者名:セバスティアヌス
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タイトル:
便乗
オリヴィエ様は任務を伏せられて行動されるのでしょう。
「そのように矢継に質問されてはそちらのお嬢様もお困りしますでしょう。
私はセバスティアヌスと申します。
こちらはリミア村ですね?」
ご年配の婦人。その婦人に『魔女』と噂されております、サイベルと同じお名前で呼ばれていらした女性に伺います。
見知らぬ、物々しい姿をした私たちに怯えられているやもしれません。
少しでもそのような様子が見受けられましたらお詫びをし、私は素早く立ち去りたいと思います。

「私は司祭様にお会いしたいので失礼いたしますね、オリヴィエ君。
お気をつけて。これからは徒歩なのですから、こちらに滞在して寛がれたらよろしいのでは?」
偶然にも道すがら相乗りされただけの関係を装ってみたのですが…

ご婦人方のご迷惑にならないのであれば、神殿の場所を伺ってみたく思います。

投稿時間:2002/09/21(Sat) 01:25
投稿者名:GM
Eメール:lints@mb.infoweb.ne.jp
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タイトル:
微妙なる警戒
>「祭り…祭りがあるんですか?それはぜひ見てみたいものですけれど。」
>「所でこの村の名前は何と言うのでしょうか?」

オリヴィエの質問に
「リアミ村と…言います…」
サイベルと呼ばれた女性は、控えめな声で答えた。

>「あ、申し遅れましたが、私はオリヴィエ。オリヴィエ・レンデルと言います。」
>「私はセバスティアヌスと申します」

名乗るオリヴィエ、そしてセバスティアヌスに、少しとまどいを見せたサイベル。そこへ
「彼女はサイベルと言うの。私はケーゼ。村で薬師をしてるのよ」
初老の女性…ケーゼ…が助け船を出した。それを受けて
「サイベル・セライ…です」
改めて名乗り、小さく頭を下げた。

神殿の場所を尋ねるセバスティアヌスに、
「村の広場の奥よ。行ってみたら分かるわ」
にこやかに返答するケーゼ。そして
「で、本当は村に何の用なの?」
少し含んだ微笑みを見せ、軽く腕を組み、冒険者達を見まわした。
「道のどんづまりにあるリアミに、迷って来たとは思えないわね。
それにわざわざ馬車を仕立てて来るなんて…。貴方達、本当にお祭り目的の旅人さんなの?」
サイベルを庇うようにケーゼは立ち、冒険者達をじっと見つめた。

投稿時間:2002/09/21(Sat) 23:11
投稿者名:ラクシェス=アイレスバロウ
Eメール:hinabe@excite.co.jp
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タイトル:
一歩近づいて。
 やがて、歌い手の姿が目に入る。予想通り女性だったが、彼女の力強い声音を聞く前にその身なりを見ていたとしたら、彼女自身からはその歌声を想像できなかっただろうと思う。サイベルと名乗った女性──年齢的には、合致する──は、人見知りをするようだった。
 魔女。という言葉は、依然としておれの脳裏に留まっている。でもおれは、彼女の美しい歌声が、歪んだ心から生まれることはないだろう。それで、早々に、彼女は噂通りの魔女ではない。と判断した。──でも、そう思ったってことは念の為、皆に伝えておかなきゃね。

「こんにちはっ」二人に挨拶を返し、微笑み返し、改めて人間観察〜。ふうん。ケーゼがサイベルのことに気をつけてるみたいだ。だとすると、ケーゼと村人たちとの関わりというのも、後々調べておくべきだな。

>「祭り…祭りがあるんですか?それはぜひ見てみたいものですけれど。」
 えええ。それじゃ、バレバレなんじゃ。。。おれは危うくのけぞりかけたが、なんとか踏みとどまって成り行きを見守る。
 というわけで、オリヴィが通り掛かりの旅行者という立場で接するらしいことは判った。対してセバスティアヌスは、調査しに来たってことを明かす方向で行くのかな? うん、彼が身に付けた作法なら、申し分なくその役目を果たすことが出来るだろう。

 でも、ケーゼと名乗った薬師の女性は、このあたりを鋭く突っ込んできた。
>「──貴方達、本当にお祭り目的の旅人さんなの?」
「お祭り目当て? あはは。オリヴィ、良かったね。こちらの紳士方の一行に見えるんだって」バンバンと肩を叩く。
「おれたちは、迷子なんだ。
 こっちのオリヴィとは、同じ猟師見習いの仲で、おれはラクシェス。呼ぶときはラシェで良いよ。どうぞよろしく」
 一応、お祭りで一括りにされるところにツッコミを入れといて、先を続けるつもり。要するにおれは、白を切り通すことにするつもりだった。
「ふぅん。オリヴィー、この一帯は、道の先っぽなんだって。だとしたらしまったかな」困ったねと顔を見合わせておいて、先を続ける。
「おれたち、旅の途中で迷ってさ、親方たちとはぐれちゃったんだ。それで、とりあえず道を辿ってたら、こちらの馬車に拾ってもらったってわけ。
 ──あの、今、お客さんって言ってたけど、誰か来てるんですか? 熊みたいな髭モジャのオヤジで、アウレってひとが居たら、そのひとがおれたちの師匠だと思うんだけど。。。」口裏を合わせる為に、口に出しておく。
「あ、すっかり話し込んじゃったけど、ケーゼさんとサイベルさん、お仕事の途中につきあってもらってありがと。あの、そのご縁にもうすこし甘えさせて欲しいな。そのお祭りが終わるまで、おれたちのこと泊めてもらえるところを紹介してもらえませんか?」目で泊めて〜と伝えてみる。
 急作りだけど、潜入作戦。断られたとしても、彼女たちの交友範囲を知ることができるかもしれない。
 ともあれ、最初っからうまく会えるとは思ってなかったんだけど、望外のこの機会に挑戦してみよう。

投稿時間:2002/09/22(Sun) 00:08
投稿者名:オリヴィエ・レンデル
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タイトル:
虚偽。
> >「──貴方達、本当にお祭り目的の旅人さんなの?」
> 「お祭り目当て? あはは。オリヴィ、良かったね。こちらの紳士方の一行に見えるんだって」バンバンと肩を叩く。

 別に祭目的の旅人ではなくて、リアミという村の領主様に頼まれて…なんて説明をしようと、口を開きかけた其の時、力強く肩を叩かれた。

 ……え?

> 「おれたちは、迷子なんだ。
>  こっちのオリヴィとは、同じ猟師見習いの仲で、おれはラクシェス。呼ぶときはラシェで良いよ。どうぞよろしく」

 ……ええ??

> 「ふぅん。オリヴィー、この一帯は、道の先っぽなんだって。だとしたらしまったかな」困ったねと顔を見合わせておいて、先を続ける。

 ……えええ???

> 「おれたち、旅の途中で迷ってさ、親方たちとはぐれちゃったんだ。それで、とりあえず道を辿ってたら、こちらの馬車に拾ってもらったってわけ。

 ………あぁ、なるほど。
 苦笑いが口元に浮かぶ。
 どうやら大変な誤解を招く発言をしてしまったようだ。
 まぁ、やりぬくしかないか。
 これもまた、英雄候補者に与えられる試練の一つ…(のはず)

>  ──あの、今、お客さんって言ってたけど、誰か来てるんですか? 熊みたいな髭モジャのオヤジで、アウレってひとが居たら、そのひとがおれたちの師匠だと思うんだけど。。。」口裏を合わせる為に、口に出しておく。

「あ〜…そう、アウレ親方。普段は“親方”としか呼びませんけれど…」
 言葉を切って、二人の表情を伺う。
「どこかで、お見かけになりませんでしたか?」
 ついでに困ったような表情も一つ浮かべてみる。

> 「あ、すっかり話し込んじゃったけど、ケーゼさんとサイベルさん、お仕事の途中につきあってもらってありがと。あの、そのご縁にもうすこし甘えさせて欲しいな。そのお祭りが終わるまで、おれたちのこと泊めてもらえるところを紹介してもらえませんか?」目で泊めて〜と伝えてみる。

「お、おい、ラシェ…」
 危なく“さん”とつけそうになるのを必死で止めて。

 咳払い一つ。

「あぁ…でも親方、祭りごとみたいな活気のあるところは好きだからなぁ…一旦酒を飲み始めると、火事にでもならない限り飲み続けるんだから…」

「どうしよう…ここまで来たは良いけど…」

「…ところで、お二人は何をされていたのですか?驚かせてしまったようで申し訳ありません…」

投稿時間:2002/09/22(Sun) 00:43
投稿者名:アルバート・バルバロッサ
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タイトル:
straw billionaire
今もし何か言葉で取り繕おうとするならば、疑念を植え付けることはできても信用は得られないと思った。
かと言って、折角仲間が各々に考えているものを無下にするのも忍びない。
つまるところ俺は暇だった。
「さながらこれは、女神の残り香ってところかな」
何気なく落穂を拾い集め、香ばしい匂いを嗅ぐ。
「涙を流さねば恵みを得られないとは、因果なもんだな。
おっと、感涙ってのもあったな」
農作業なんてもんは地味で苦労しっぱなしというイメージがある。
日照り続きで泣き、長雨に泣き、害虫に泣き、病気に泣き、そして戦争に泣く。
もし彼等がいなかったら、俺達が食うに困ることになる。だから農民は必要になる。
いったい彼等は何を楽しみに生きているのか、海で生きてきた俺には尚更理解し難いのかもしれない。
「そういやガキの頃聞いた話で、藁一本から大金持ちになったって話があったな。転んだときに手にしたもんだか、目覚めたときに目に入ったものだかよく憶えてないが、それをどんどん交換していくって話だったな。
粒のついてないやつを一つ幸運のお守りとしてもらっていくぜ」
そう言って藁しべをマントの留め金にひっかける。
「長者への道が藁しべ一つからならば、宝の黄金は麦粒一つから。
果てさて、これが何に変わるかお楽しみってやつだな。
話が終ったら呼んでくれ」
執事にそれだけ告げると、俺はさっきの歌を口笛で吹きながらまた落穂を拾い始めることにした。

投稿時間:2002/09/22(Sun) 12:20
投稿者名:GM
Eメール:lints@mb.infoweb.ne.jp
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タイトル:
ケーゼの頼み
>「粒のついてないやつを一つ幸運のお守りとしてもらっていくぜ」

アルバートの声に
「ああ、いいよ」
一言返し、ラクシェスとオリヴィエの狩人コンビを、じろじろ見つめるケーゼ。
その視線は悪戯っぽくもあり、探りを入れているようでもあるが、やがて
「…まあ、いいわ」
と、肩をすくめて微笑んだ。そして
「あんた達の言うアウレなんて熊親父、来てやしないわ。他の村に居るんじゃない?」
と二人に返事をした。

>「そのお祭りが終わるまで、おれたちのこと泊めてもらえるところを紹介してもらえませんか?」

泊めてー、と目線で訴えるラクシェスに
「私もサイベルも女の一人暮らしの身だ、さすがに男を泊める訳にはいかないけどね」
軽く一蹴した。
「宿なら『さえずるひばり亭』がある。酒場も兼ねてるから、そこに泊まりなさい。
私は村の倉庫の裏手に住んでるわ。用があるなら、いつでもいらっしゃい。お茶ぐらいなら出せるから」
笑いながら答えた。

>「…ところで、お二人は何をされていたのですか?驚かせてしまったようで申し訳ありません…」

オリヴィエの質問に、ちょっと複雑な表情を見せたケーゼ。
「…見ての通りの落ち穂拾いだけどね…。ちょっとしたこの子の『試験』もあってね」
言いながら、サイベルの肩を抱いて言葉を濁す。
「村に着いたら…あんた達にも分かるよ」
それだけを口にした。

サイベルは俯いたまま、ただ黙っている。身体を固くし、どこか緊張しているようにも思える…。

「あ、セバスティアヌスさん、村に行くんですよね。ラクシェスさん達も…よければ、私達も馬車で一緒に村まで乗せていってくれません?」
落ち穂を集めた籠を抱えると、ケーゼは冒険者達に申し出た。

投稿時間:2002/09/23(Mon) 00:58
投稿者名:セバスティアヌス
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どうぞと執事は言った
「勿論よろしいですよ。そちらのお荷物もお持ち致しましょう」
籠を渡してくださるよう、手を差し出します。
素人の私には手出しをして欲しくないやもしれませんので許可されるのをお待ちしております。

「私はリミア村領主であられますアントニー様のご依頼で参りました。
収穫祭という喜ばしい行事を前にして不穏な噂で皆様のお心が乱れているとか」

「『収穫祭に魔女が現れ、神に捧げるパンを穢す』…貴方様方もやはり信じていらっしゃるのでしょうか?」

「先ずは村長にご挨拶するべきなのでしょうが、状況が把握しきれておりません。ですからこの事態をお知らせくださったライ司祭様にお会いしたいと思いましたが…」
偏見のない目をもたれる数少ない人物でありましょうから。

投稿時間:2002/09/23(Mon) 22:02
投稿者名:オリヴィエ・レンデル
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木瓜。
「そ、そうですか…」

 “親方”なる人物…当然僕は会った事もないし、存在するのかどうかすら、実のところ知らない。
 まぁ、ついてしまった嘘は突きとおす…あるいは大事になる前に真実を告げるのが良いだろうが、今のところは様子見で構わない…かな。

 …もしかしたらもう半ばばれてるかもしれないけど…。

>「『収穫祭に魔女が現れ、神に捧げるパンを穢す』…貴方様方もやはり信じていらっしゃるのでしょうか?」

 先ほどのケーゼさんの口ぶりからすると、おそらく目の前のサイベルさんが“魔女”とされているサイベルさんで間違い無いのだろう。そこを直截につくセバスティアヌスさんの言葉…。

 少々危険な気はしたが、自分自身、あるいは身の回りにいる人間がサイベルさんの事をどう思っているのかが聞ける、というのは収穫としては大きい。

 とはいえ、この質問によってセバスティアヌスさんや僕ら“外部の人間”、引いては領主たるアントニーさんに悪い印象を持たれると困ってしまう事態にもなりかねない。

 ここは、注意を払わねばなるまい。

 ケーゼさん、サイベルさんに気取られぬように、アルバートさん、ラクシェスさんに目配せする。態度の少しの変化、表情の変化も見逃さないように…。

「…“魔女”って、人っ子一人来ないような森の中に隠れて住んでいて、ヤモリだのヒキガエルだのをシチューにして、惚れ薬だのなんだのを作ってる、いぼだらけの鉤鼻のお婆さん…ですよね?」

 場違いなのは承知で、首を傾げながら、わざとらしくない程度の声でラクシェスさんに問い掛ける。
 ……少なくとも僕が幼い頃に聞いた話ではそうだったんだけど。