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投稿時間:2002/04/11(Thu) 23:55
投稿者名:ジョスラン(a.k.a外道丸)
Eメール:gedoumaru@anet.ne.jp
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タイトル:
何度目のひょっこりか。
「お邪魔しま〜す」
 と言いながら、いつものように敷居をまたぐ。
 
 常連ぶるつもりもないけど、カウンターの奥の好みの席があいていると少し嬉しい。

 最近ゴーバの盗賊ギルドでは、僕があまりギルドに居つかないのを良い事に、悪巧みをする連中もいるらしい。
 まぁ、それでも僕の代理人としてソリッドが居てくれるから大して心配はしていないけれど。
 僕の下に来てからの彼は変わった。盗賊仲間に対する敬意の心、そして地域住民に対する接し方…ゴーバギルドのメンバーたる者、ただ闇雲に盗むだけが全てではないのだ。
 僕は、そう考えている。

 そうそう、そう言えば最近ソリッドの奴と言えば、僕がリファールに滞在すると言う度に僕の方を見て何やら意味ありげな含み笑いをしやがる。
 何だかそれを見ると無性に腹がたって仕方がないのだが、何故だかその事を咎める気にはなれない。

 思い出したら腹立ってきた…

投稿時間:2002/04/12(Fri) 23:02
投稿者名:プレッツェル
Eメール:lints@mb.infoweb.ne.jp
URL :http://wave.ruru.ne.jp/aquavitae/
タイトル:
どうした?
「珍しいな、あんたのむっつり顔とはな」

いつもの席に腰掛けた彼に、軽く話を振ってみる。
すっかり酒場の空気に馴染んだ風な紫の髪。
そんな彼の思いがけない表情は、私の興味をそそる。

「部下がヘマして尻拭いでもさせられたのかい?」
からかい半分に、酒を差し出しながら。

投稿時間:2002/04/13(Sat) 01:44
投稿者名:ジョスラン(a.k.a外道丸)
Eメール:gedoumaru@anet.ne.jp
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タイトル:
歌えば忘れる?
> 「部下がヘマして尻拭いでもさせられたのかい?」
> からかい半分に、酒を差し出しながら。

「それならいっそ楽だったかも、だけど。」
 溜息を吐き出しつつ、杯を受け取る。

「なんだかね〜、僕もさ。最近自分の事がよくわからなくてね。」
 
 疲れてるのかな?

 とは口にはしなかったが。そんな情けない真似はしたくない。とりわけここではね。

「なんだかどこかへ行ってみたくなったりするんだよねぇ…誰も僕の事なんか知らない土地へさ。」

 今でもそんなようなもんだけどね。未だに自分の居場所が分からない。
 でも、ギルドで責任ある地位についてしまっている以上、勝手な真似は出来ない。
 …それに、残していく人達も少なからずいるのだし。

「そうだ、プレ姐歌ってよ。いつも僕が歌ってばかりだもの。」

投稿時間:2002/04/13(Sat) 01:57
投稿者名:プレッツェル
Eメール:lints@mb.infoweb.ne.jp
URL :http://wave.ruru.ne.jp/aquavitae/
タイトル:
ならば歌おう、静かな歌を
>「なんだかどこかへ行ってみたくなったりするんだよねぇ…誰も僕の事なんか知らない土地へさ。」

どうした? いやに疲れてるんだな。
こういう仕事していると、口に出さなくとも分かるものだ。

「遠く、か…。私もそう思ったことあるさ」

遠い昔。まだ、籠の鳥だったころの話…。
誰にも話したことのない、つまらない過去のことさ。

>「そうだ、プレ姐歌ってよ。いつも僕が歌ってばかりだもの。」

「ああ。なら静かな曲にしよう。あんたの心が安まるようなやつを、な」
ライエルを手に取り、奏でるのはもの悲しい異国の曲。
心だけでも、遠くへ飛ばせられるように−−−