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投稿時間:2002/04/07(Sun) 07:55
投稿者名:凄腕のワルツ
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酒が美味い
たまにはしっとりと酒を飲むのもいいわな。
手の中に納まるグラスの中で揺れているのは上物ワイン。
別に何を待っているわけではない。
ただ流れる時間に身を任せ、時が流去るのを待ってるに過ぎない。

「マスター、もう一杯」

少しは酔えればとは思うが、生まれてこの方のみ続けた酒のせいで酔いはまわらない。

「マスター、何か昔話をもう一杯」

財布のそこが尽きる前に帰りたいもんだがな。

投稿時間:2002/04/07(Sun) 22:59
投稿者名:プレッツェル
Eメール:lints@mb.infoweb.ne.jp
URL :http://wave.ruru.ne.jp/aquavitae/
タイトル:
酔えない酒の代わりに
>「マスター、もう一杯」

注文を受け、差し出されたグラスに紅い液体を注ぐ。
「あんたも酔えないたちか…私もだよ」
酔えないってのは、つらいものさ。忘却を許してくれないからな…。
背負いがたく重い過去も、振り払ってもまとわりつく悲痛な時間も。

>「マスター、何か昔話をもう一杯」
「悪いな、あんたに話して聞かせるような昔話はないよ」

そのかわり、竪琴をそっと手に取る。
「話の代わりに、一曲聴いていきな」

ほろほろと奏でる旋律は、甘く切ない恋愛歌。
酒に酔えないなら、せめて気持ちだけでも酔った気にさせてやるよ。

投稿時間:2002/04/07(Sun) 23:23
投稿者名:ズィークスタイン
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タイトル:
農耕民族にワイン(【類】豚に真珠、他)
 死ぬ前までは理解できなかった、刹那さ・・・もとい、切なさと言う奴かな。
 曲を漏れ聞き、私は扉を開けていた。見知った顔を久々に眺めに来た、とも言うか。

「似合いの麦酒にすべきだったのではないかね?」

 クックック・・・
 などと喉の奥で笑うと、あれに余計な心配をさせる気もするゆえ普段は抑えている。ならばするなと言うかも知れんが、私が酒を口にしている時点で普段ではないのだ。問題ない。

 全く、似合わぬ酒など上品に飲むから酔えぬのだろうに。

「フッ、まあ気にするな。私が見えるなら、貴様は酔っておるのだろうよ・・・」

投稿時間:2002/04/08(Mon) 00:58
投稿者名:ジョスラン(a.k.a外道丸)
Eメール:gedoumaru@anet.ne.jp
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タイトル:
何度目の再会か。現実での再会はありえないとは言え。
> 「フッ、まあ気にするな。私が見えるなら、貴様は酔っておるのだろうよ・・・」

『…だったら僕も酔ってるんだろうね。』
 
 心の中で呟きながら。

 今夜は無駄な口を開きたくない。

 たまにはそういう日があったって良いだろ?
 酔ってないわけじゃない、そもそも酒はきっちり普段以上に呑んでいる。
 いつも通りの仮面を被りたくないだけだ。
 
 盗賊ギルドの重鎮としての自分、いつもふざけてばかりのバラード歌手、そんなものから自由でいたいだけなのだ。

 紫の髪も、何の役にも立っていない。目立つ事を意識してこの色に染めていたのだが。何時の日か、見失った自分のルーツを見出す時の為に。
 寄る辺のない自分…どこにも帰属することのない…
 自分の立つ場所を見失いそうだ…仮面をかぶらないでいると言う事は、この辛さと相対する事。
 
 組織を束ねる者の一員として、普段は忙しさの中に埋没しているが。
 忘れられはしないし、忘れるつもりもないとは言え。

 このような所でない限り、生半に出せるものではない。

 この酒場に入り浸る理由の半分はそんな所だろうか。
 後の半分は…まぁ、まだしばらくは時間がかかるみたいだ。

 仲間を得ると、一人でいる事が恐ろしくなるのだな…
 そんな事を思いながらゆっくりと杯を口へと運ぶ。

投稿時間:2002/04/08(Mon) 21:55
投稿者名:プレッツェル
Eメール:lints@mb.infoweb.ne.jp
URL :http://wave.ruru.ne.jp/aquavitae/
タイトル:
グラスの中の紅きたゆたい
ここはいつの間にか不思議な場所になっちまった。
生者も死人も、敵も味方も肩を並べて酒を飲む。
過去も未来もない、人と人の繋がった形のみ見える。
『縁』って、やつだな…。

「私にも見えてるぜ。あいにく、酔っちゃいないがな」
一声かけて、ズィークにも紅いワインの注がれたグラスを差しだした。

そして紫色の髪の男のグラスにも継ぎ足す。
「最近、よく来てくれるよな」
噂で聞く姿とはまるで違う姿を見せる。
「そんなにうちの酒が気に入ったのかい?」
くすくす笑いながら話しかける。
「構わんよ。また、あんたのバラードを聴かせとくれな」
あんたの歌声は、耳に優しいんだよ。まあ、酒代の代わり…って訳にもいかないけど、な。