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21.「おまけの話」 後日談

耳袋3で、Zの後ろの武人が機関銃のウージーを欲しがった話を書いた。実はあの時、私はA君からその訳を聞かされてもらっていなかったのだ。
「云いたくないなら、別にいいや」 と思っていたが、つい先日、やっと理由が判明した。何というか、さすがの私も「はあ??」と、開いた口が塞がらなかったのだが・・・。

私の後ろで、私の護り人が有象無象を集めて「花見」をしていたのだそうな。どんちゃん騒ぎで、かなり凄まじい様相だったと云う。そりゃあ、武人氏でなくとも、一斉掃射もしたくなるわなあ・・・(−−;
22.コヨーテの話

さて、勇ましい武人氏が後ろに控えるZ姐だが、実はもう一人(?)憑けていた。それはA君曰く、「コヨーテ」だそうな。Zには、思い当たる経緯があるのだが、それは次のような事情だ。

ある時、名古屋の友人の所へ遊びに行ったZ姐は、その友人に、狼とコヨーテの毛皮を見せてもらった。
(ちゃんと正規の手続きを経て入手されたものです。念の為)
狼は毛並みも良く、爪もそんなに削れてない。恐らく、巣立ちしたばかりで、人間の姿を見て逃げようとした所を、散弾銃で撃たれたんではなかろうか、という話だった。

コヨーテの方だが、こちらはかなり老齢で、毛並みはさほどでもなかった。ところが、その友人は、このコヨーテの毛皮とイマイチ相性が合わない。
「なんか違和感あるけど、手放したくないのも確かだ」と、その友人は語った。
ともかく、コヨーテに触っていると、その友人と
「何か変な感じ、しない?」
と訪ねられた(この質問は、別の友人にも訊かれたそうだ)。実はそのコヨーテの毛皮がかけられている部屋では、奇妙な音がしたり変な気配がしたりと、そんなことが起こっていたらしい。
「それでもかまわないよ」ということで、Z姐はその部屋で寝て・・・爆睡したまま翌日は、すがすがしく目覚めたそうだ。

さて、名古屋から戻った後のこと。真夜中あたり、Z姐は金縛りに遭った。と同時に、両肩に何かがそっと置かれた気配がした。
「年老いた人間の手のひら」のようだ、と、感じた。そのうち片方の肩が「ぽんぽん」と叩かれた。
特に恐怖は感じなかったらしい。むしろ「うっとうしいなあ・・・」と思ったそうだ。
Z姐は夢うつつに「うっとおしいなあ」と思いつつ、心の中で「はいはい」と返事をして、夜は終わった。

「コヨーテが側にいる」ということを知ったのは、その後、会社でA君と会ってからだった。

『彼』の力はかなりのものらしく、私の護り人やZ姐の武人よりも上であるらしい。しかもただのコヨーテではなく、人語を解しているとのこと。
コヨーテは、ネイティブのあいだでは、「見つめる者」として、神のように思われている。それは単独で行動する姿から来てるらしい、ということだ。

追記:しばらくZ姐の側にいた『コヨーテ』だが、一時、姿が見えなくなっていたそうだ。戻ってきたコヨーテに話を訊くと(通訳:A君)、
「しばらくモンゴルへ行ってた。モンゴルの風の精霊に、『Z姐が行ったらよろしく頼む』と挨拶しに行ってた」と云う。
ここだけの話、Z姐はモンゴルが大好きなのだ(いや・・・『大好き』レベル越えるほど惚れてるな)。
つい数年前にも旅行へ行ったし、モンゴル行きの話は毎年出てるし。この話を訊いたZ姐、もちろん大喜びだった。私は…「うわ、むっちゃファンタジーやん」と突っ込みいれてしまった(爆)


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